洗濯で色移りしたときの落とし方|乾かす前なら間に合います
この記事の結論
色移りは乾かす前が勝負です。40℃のお湯と洗剤でもう一度洗えば、たいてい落ちます。
最終更新: 2026年8月10日
目次28項目
- 色移りは落とせる? 乾かす前か後かで決まる
- 濡れているうちなら落ちる
- 乾いてしまった場合
- 乾燥機にかけた場合
- 色移りが起きる原因は、水に溶け出した染料
- 濃い色の新品ほど出やすい
- 水温が高いほど溶け出す
- 詰め込みと長時間の放置
- 色移りを落とす手順(乾かす前)
- 用意するもの
- 所要時間の目安
- どのくらい落ちるか
- 乾いてしまった色移りの落とし方
- 酸素系漂白剤でつけおき
- 煮洗いできるもの
- 白い綿・麻だけに使える方法
- 素材別に使える方法と使えない方法
- 綿・麻
- ウール・シルク
- ポリエステル・ナイロン
- 色柄物
- 色移りでやってはいけない4つのこと
- 自分で落とせないときはどうするか
- 色移りさせないための洗い方
- 洗う前に分ける
- 洗い方の設定
- 洗ったあと
- 買ったときにできる確認
色移りは、乾かす前に気づけばほぼ落とせます。
逆に言えば、乾かしてしまうと難しくなります。まだ濡れているなら、この記事を読む前に洗濯機を回し直してもいいくらいです。
色移りは落とせる? 乾かす前か後かで決まる
判断の基準は1つだけ、乾いたかどうかです。
| 状態 | 落ちるか |
|---|---|
| 洗濯機から出したばかりで濡れている | ほぼ落ちる |
| 干したが、まだ生乾き | かなり落ちる |
| 完全に乾いた | 薄くはなる。残ることが多い |
| 乾燥機にかけた | ほとんど落ちない |
濡れているうちなら落ちる
染料はまだ繊維の表面に乗っているだけで、内部に入り込んでいません。もう一度洗えば、水に溶けて流れます。 温度を上げるとさらに落ちやすくなります。
乾いてしまった場合
乾く過程で、染料が繊維の内部に定着します。この状態でも酸素系漂白剤のつけおきで薄くなりますが、完全に元へ戻ることは少ないと考えてください。
乾燥機にかけた場合
熱で染料が固定されます。染色の工程で熱を使うのと同じことが、家庭の乾燥機の中で起きています。ここまで来ると、家庭で落とすのはほぼ無理です。
色移りに気づいたら、干す前でも乾燥機には絶対に入れないでください。
色移りが起きる原因は、水に溶け出した染料
色移りは、片方の服から溶け出した染料が、別の服に付着することで起きます。生地が擦れて色が移るのではなく、水を介して移動しています。
濃い色の新品ほど出やすい
染料が繊維に定着しきっていない衣類は、洗うたびに余分な染料が出ます。とくに藍染めのデニム、赤・紺の綿製品は出やすい傾向があります。
買って数回は単独で洗ってください。洗濯表示に「単独で洗ってください」と書かれているものは、そのとおりに扱う必要があります。
水温が高いほど溶け出す
温度が上がると染料が溶けやすくなります。落とすときには味方ですが、防ぐ場面では敵になります。濃い色を洗うときは水温を上げないでください。
詰め込みと長時間の放置
洗濯槽に詰め込むと、衣類同士が密着したまま回ります。溶け出した染料が薄まらず、隣の生地に触れ続けます。
洗い終わったあと濡れたまま何時間も放置するのも同じです。洗濯が終わったらすぐ出す。 これだけで色移りはかなり減ります。
色移りを落とす手順(乾かす前)
40℃のお湯と洗剤でもう一度洗います。 詳しい手順はこのあとの番号付きの説明にまとめています。ここでは必要なものと時間の目安を出します。
用意するもの
- 洗濯用洗剤(普段使っているもので構いません)
- 酸素系漂白剤(粉末タイプ)。落ちにくいときに使います
- 40〜50℃のお湯
- バケツか洗面器(つけおきする場合)
特別な薬剤は要りません。 まずは普通に洗い直すところから始めてください。
所要時間の目安
洗い直しが1回30〜40分。落ちなければ、つけおき30分〜1時間を追加します。確認してから乾かすので、その日のうちに終わらせる作業です。
どのくらい落ちるか
濡れているうちなら、1回の洗い直しでほとんど分からなくなります。落ちが悪ければ、つけおきを追加して2〜3回まで。それでも残るなら、それ以上は生地を傷めるだけです。
濡れているときは色が濃く見えます。 明るい場所で確認し、迷ったら乾かさずにもう一度つけおきしてください。
乾いてしまった色移りの落とし方
乾いた色移りは、時間をかけて少しずつ薄くしていく作業になります。
酸素系漂白剤でつけおき
40〜50℃のお湯に、表示どおりの量を溶かします。粉末タイプのほうが、液体より働きが強い傾向があります。30分から1時間浸し、すすいでから確認してください。
1回で落ちなくても、繰り返すと薄くなることがあります。ただし1日1回までにしてください。連続すると生地が傷みます。
煮洗いできるもの
白い綿・麻で、洗濯表示に高温を禁じる記載がないものに限ります。鍋にお湯を沸かし、酸素系漂白剤を溶かして15〜20分ほど弱火で煮ます。
アルミの鍋は使わないでください。 変色します。ステンレスかホーローの鍋を使い、火から離れないでください。
白い綿・麻だけに使える方法
塩素系漂白剤は、白い綿・麻に限れば強く効きます。ただし色柄物では元の色まで抜け、ウールと絹は繊維そのものが傷みます。
塩素系漂白剤は、酸性タイプの洗剤と混ぜないでください。 有害なガスが出ます。使うときは単独で、換気をしながら扱ってください。
素材別に使える方法と使えない方法
| 素材 | 洗い直し | 酸素系漂白剤 | 塩素系漂白剤 |
|---|---|---|---|
| 綿・麻(白) | ○ | ○ | ○(傷みます) |
| 綿・麻(色柄) | ○ | ○ | × |
| ポリエステル・ナイロン | ○ | ○ | ×(表示を確認) |
| ウール・シルク | 中性洗剤のみ | × | × |
綿・麻
最も強い素材で、お湯もつけおきも使えます。色移りを落とす作業に最も向いています。 白物なら煮洗いまで選べます。
ウール・シルク
酸素系漂白剤も使えません。動物性の繊維はアルカリに弱く、繊維そのものが溶けます。中性洗剤で30℃以下の水で洗い直すところまでが家庭でできる範囲です。
これで落ちなければ、クリーニング店に相談してください。自分で漂白剤を使うと、色移りより大きな損害になります。
ポリエステル・ナイロン
酸素系漂白剤が使えます。ただし化学繊維は染料が定着しやすく、一度乾くと落ちにくい傾向があります。濡れているうちの対処がより重要になります。
色柄物
酸素系漂白剤は色柄物にも使えますが、必ず目立たない場所で試してから全体に使ってください。白い布を当てて色が移るなら、その衣類には使えません。
色移りでやってはいけない4つのこと
乾燥機に入れる。 熱で染料が定着します。色移りに気づいた服は、原因が分かるまで乾燥機に入れないでください。
部分だけを洗う。 その部分だけ色が抜けて、境目が出ます。特に白物では、洗った場所だけ明るくなって余計に目立ちます。
塩素系漂白剤をいきなり使う。 落ちる前に元の色が抜けます。まず洗い直し、次に酸素系。塩素系は白い綿・麻の最後の手段です。
熱いお湯で色柄物を洗う。 色移りを落とそうとして、今度は自分の服から色が出ます。表示された上限温度を超えないでください。
自分で落とせないときはどうするか
2〜3回試して落ちなければ、そこで止めてください。それ以上は生地が傷むだけです。
クリーニング店には「染み抜き」とは別に、色移りを扱う作業があります。ただし受け付けているかどうかは店によって差があり、生地と染料の組み合わせによっては断られます。持ち込む前に電話で確認してください。
頼むときは、次のことを伝えてください。
- どの服と一緒に洗ったか(デニム、赤い綿、など)
- 乾かしたか、乾燥機にかけたか
- 自分でどんな処置をしたか。漂白剤を使ったなら必ず伝えてください
落ちないと判断した場合は、上から染め直すという選択肢もあります。全体を濃い色に染めれば、色移りは分からなくなります。
色移りさせないための洗い方
分けて洗う。それだけでほとんど防げます。
洗う前に分ける
- 白・淡い色と、濃い色を分ける。 最低限これだけは守ってください
- 新品の濃い色は、最初の2〜3回は単独で洗う
- 洗濯表示に「単独洗い」の記載があるものは、そのとおりにする
洗い方の設定
- 水温を上げない。お湯取り機能は濃い色の洗濯では使わない
- 洗濯機に詰め込まない。 容量の7割までにすると、水がよく回って染料が薄まります
- 色移り防止シートを併用する。溶け出した染料を吸着します。ただしこれだけに頼らないでください
洗ったあと
- 終わったらすぐ出す。 濡れたまま放置した時間の分だけ、色は移ります
- 干す前に、白物を明るい場所で確認する。ここで気づけば、まだ間に合います
買ったときにできる確認
濃い色の服を買ったら、目立たない場所を濡らして白い布で押さえてみてください。布に色が付くなら、その服は単独で洗うと決めておけば、事故は起きません。
手順
- 乾かさずにもう一度洗う気づいた時点で乾燥機にも入れず、干しもせず、すぐ洗い直します。乾く前なら染料はまだ繊維に定着していません。
- 40℃のお湯を使う水よりお湯のほうが染料が溶け出します。洗濯表示の上限温度を超えない範囲で、できるだけ温かく。
- 落ちなければ酸素系漂白剤でつけおき40〜50℃のお湯に溶かし、30分から1時間浸します。色柄物にも使えます。
- 色を確認してから乾かす濡れているときは色が濃く見えます。明るい場所で確認し、残っていればもう一度つけおきしてください。
よくある質問
- 乾かしてしまったら、もう落ちませんか?
- 難しくなりますが、諦めるのは早いです。酸素系漂白剤の40〜50℃つけおきを繰り返すと薄くなることがあります。ただし完全に戻らない場合が多く、生地も傷むので、状態を見ながら判断してください。
- 塩素系漂白剤を使ってもいいですか?
- 白い綿・麻に限れば効きますが、色柄物では元の色まで抜けます。ウールと絹には使えません。まず酸素系を試してください。白物でも生地は確実に傷みます。
- 色移りしやすい服はありますか?
- 濃い色の新品、特に藍染めのデニム、赤や紺の綿製品は染料が落ちやすい傾向があります。買ってから数回は単独で洗うと安全です。
- 洗濯機の中で色移りを防ぐ方法はありますか?
- 色移り防止シートを一緒に入れると、水に溶け出した染料を吸着してくれます。ただし万能ではないので、濃い色と白は分けて洗うのが基本です。
- 洗濯槽に濡れたまま何時間も放置していました
- 色移りが起きる典型的な状況です。水に溶けた染料が、隣り合った衣類に長時間触れ続けるためです。すぐに40℃のお湯で洗い直してください。放置時間が長いほど落ちにくくなります。
- 一部分だけ色が付きました。全体を洗う必要がありますか?
- 全体を洗ってください。部分だけを洗うと、その周囲だけ色が抜けて境目が出ます。特に白物では、洗った部分だけ明るくなって余計に目立ちます。
- つけおきは何時間まで大丈夫ですか?
- 1時間を目安にしてください。それ以上長く浸けても落ち方はほとんど変わらず、生地の傷みと、他の色が溶け出す危険だけが増えます。長時間より、短い時間を複数回のほうが安全です。
この記事は参考になりましたか?

